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プロジェクト - 開発の経緯 目次へ
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起源はバリアフリー  
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タグタイプは東京大学工学部の学生、田川欣哉によって、卒業論文の中でその原型となるアイデアが提案されました。東京大学工学研究科、安心工学設計研究室の田中正人教授の指導のもと、肢体障害者のコンピュータ利用を支援する研究として、1999年に作家、えとう乱星氏の協力の下になされた研究の成果です。

えとう氏はポリオの後遺症による重度の肢体障害を抱えながらもすぐれたエンターテーメント時代小説を発表している時代劇作家です。えとう氏と田川は、同じ熊本県出身でした。田川は、子供の頃から遊んでもらっていた作家えとう乱星氏の作家活動を支えるために、親指だけで入力できるキーボードを工夫しました。
えとう氏と田川
tagtypeのプロトタイプについて話すえとう氏(手前)と田川(奥)
 
大学の研究とデザイナー  
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工業デザイナーの山中俊治は、田中正人教授の教え子でもあり、田川の所属する学科の非常勤講師でもあります山中は、田川のアイデアにアドバイスを与えつつ、この入力方式が、ただのバリアフリーのツールを越えたものに発展するのではないかと考えました。それを実証するには、この入力方式の効果を体験できるプロトタイプが必要です。山中はそのアイデアを最も効果的に発揮できる形をデザインし、田川と一緒にワーキング・プロトタイプを開発しました。

こうして、工学部の研究がデザイナーに引き継がれていくうちに、障害者のためのツールを超えて、子供からお年よりにいたる多くの人々が、どこでも簡単に楽しく使えるキーボードとして発展させることができたのです。安心工学設計を専門とする教授の指導のもと、障害を抱える作家のためにひとりの学生が考え、工業デザイナーが汎用性と形を与えたもの、それがタグタイプ・プロトタイプでした。
 
tagtypeプロトタイプ
2000年に発表されたタグタイプ・プロトタイプ(photo by Yukio Shimizu)
 
製品化の困難  
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2000年の発表以来、タグタイプ・プロトタイプは、多くのメディアに取り上げられ、複数の企業で製品化が検討されました。実現に近い段階まで進んだ計画もありましたが、製品化はなかなか実現しませんでした。次世代ゲーム機器の標準コントローラとしての採用が決まったこともありましたが、ゲーム機器自体の撤退などによって製品化は阻まれてしまいました。

そのような中、タグタイプ入力方式を採用したプロダクトの第一弾がベネッセコーポレーション発表されました。進研ゼミ小学講座「チャレンジ」の付録として2002年春から会員に配付された電子学習教材「スタディーゲート」です。液晶画面を備え、携帯型のゲーム機器のようなスタイルで場所を選ばず学習を進めることを目的として開発されました。「スタディーゲート」は「チャレンジ」小学6年生コースの会員約21万人の手に配付されました。
 
スタディーゲートスタディーゲート
2002年にチャレンジ会員向けに配付された"スタディーゲート"
 
事業化はなるか?  
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タグタイプ・ガレージキットの「組み立て」という切り口は、この新しい技術を市場へと導入するために考え出されたコンセプトです。このプロジェクトでは、ターゲットを電子工作愛好者や開発者などに絞り、タグタイプのハード・ソフトに精通したユーザーを増やすことを目標としています。そして、そのような人々を中心にユーザーを徐々に増やしていくことを目指しています。現在、タグタイプ・プロジェクトは、開発リーダーの田川欣哉(takram desing engineering)と、工業デザイナーの山中俊治(LEADING EDGE DESIGN)らによって、そのデザイン・開発および事業化への取り組みが進められています。
組み立て前の写真 組み立て後の写真

 
photo by Yukio Shimizu  
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私たちは、タグタイプ・ガレージキットおよび、タグタイプを応用した製品の事業化に興味のある企業の方々を募集しています。 → お問い合わせ
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