Toshiba Corporation
水素エネルギー研究の展示企画およびシステムやコンテンツの制作
Takramは、東芝府中事業所にて2015年4月に開所した水素エネルギー研究開発センターの展示企画および展示システム構築、コンテンツのアートディレクションおよびテクニカルディレクションを担当しました。
水素エネルギーは実用化の可能性の高いクリーンエネルギーとして高い注目を集めています。水素エネルギー研究開発センターは、東芝の水素関連技術の実証実験施設であると同時に、東芝の技術と水素エネルギーに関する情報を発信し顧客ニーズを把握するための展示スペースとしても活用されます。 先進的なプレゼンテーションシステムとデータビジュアライゼーションによって、来館者は水素エネルギーに関する基本的な知識から、水素の製造から利活用までを実現する東芝の水素技術の特長やその活用事例、実際に実証実験が行われている様子までをわかりやすく体験・理解することができます。
施設はエントランス、スタジオ、ラボの3つのエリアで構成されています。エスコータが手元の専用タブレットで館内の展示コンテンツを操作しながら来館者に施設内を案内する仕組みとなっています。
スタジオ
スタジオでは、壁面に立ち並ぶ大きなスクリーンに水のうねりや流れを表現したパーティクルアニメーションが映し出され、来館者に「水から生まれ、水にかえる」水素エネルギーの特長と、東芝の描く水素社会の先進性をつよく印象づけます。 アテンダントは、「今なぜ水素エネルギーなのか?」を解説するコンテンツから始まり、パーティクルアニメーションが表示されていた7枚の大きなスクリーンの映像をタブレットで切り替えながら、東芝の水素エネルギー技術のさまざまな活用事例を紹介していきます。
ラボ
ラボは、実証実験用設備が設置されているエリアです。東芝の水素技術の特長は、水素を「つくる」ところから「つかう」ところ(燃料電池)までをトータルで提供できる点にあります。しかし、それぞれの機器は外観を見ただけでは機器が何をしていて、どのような状態で動作しているのかを把握できません。そこで、各機器の真横に天井から吊られたモニタを設置し、それぞれの機器の動作状況や特徴などの情報を表示するビジュアライゼーションシステムを構築しました。また、施設内の機器がどのように連結し、発生した水素や電力をどのように使用しているのかを系統図として俯瞰することができる大型モニタも設置されています。アテンダントは、「今なぜ水素エネルギーなのか?」を解説するコンテンツから始まり、パーティクルアニメーションが表示されていた7枚の大きなスクリーンの映像をタブレットで切り替えながら、東芝の水素エネルギー技術のさまざまな活用事例を紹介していきます。